テキトーな人間たちによるテキトーな訴訟は,テキトーなニュースとして扱われるべき。
日本レコード協会会員のレコード会社19社とJASRACは,ファイル共有サービスを提供している日本MMO社に,CDから作成されたMP3ファイルの交換停止を求める仮処分申請を行った。
取り上げるのもばからしいお話なのでテキトーに難癖つけて終わることにする。「音楽業界の生命線はコピーライトである」100年前のコピーライトと1年前のコピーライトは違う。コピーライトは社会によって変化するものだ。ネットワークが日常となった社会には,これまでのコピーライトは適応できない。「音楽CDの売上が11%減という結果もあり」音楽業界全体の低迷は,素人の目からみても明らかであり,その中でCDが売れていたら異常事態である。マーケティング戦略に失敗しているレコード業界が,その原因を転嫁している以外に受け止められない。
「3年連続でレコードの売上が減少しているのは,明らかにコピーの影響だ」。最初の2年は携帯電話などにお金を使っているせいと云っていたのに(読売新聞の記事),今さらとってつけたようにコピーを原因にするのは,状況認識できない無能さをみせつけているだけだ。そして「コピーの影響」という認識も,当然トチ狂っている。「(ノーティス・アンド・テイクダウン手続きは)今回のようにサービスそのものにかかわるものについては機能しない」そんなとってつけたような但し書きを加えるのは,あなたたちではなく著作権審議会であるはずだ。「会社が海外に移転しても,仮処分申請に影響ない」海外企業には,なにもできないくせにね。日本MMOは,移転ではなく,海外で新規に会社設立すべきだ。
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